顧客プロファイリング技術(事例制作における「設計」の部分)

こんにちは、カスタマワイズ 代表 村中明彦です。
このページでは、「顧客プロファイリング別売りサービス」についてご説明いたします。

顧客プロファイリング」とは?

「顧客プロファイリング」とは、カスタマワイズ代表 村中が事例制作を引き受けたときに、取材に行く前に行う「約2時間の会議」のことです。これが、お客様にたいへん好評であるため、このたび事例制作とは別に「バラ売り」も行うことにいたしました。

「顧客プロファイリング」の効果とは?

ズバリ、顧客プロファイリングをやって事例を作るのと、やらずに事例を作るのとでは効果が3倍違います。

次の二つの事例をご覧ください。左は、クライアントが自分で作ったもの(村中は関わっていません)。右は、村中が、顧客プロファイリングを行った上で、作成したものです。

(協力: 日本許認可センター)

クライアントの日本許認可センターによれば「村中さんが作った事例の方が反応が3倍良かったです」のことでした。「反応が3倍」とは、「クリック数」、「問い合わせ数(メール&電話)」、「問い合わせの真剣度(= 冷やかしじゃない)」、「問い合わせから成約までのスピード」を総合的に見ての評価です。このクライアントは、「集客はネットだけ」、「問い合わせには全部自分で対応している」ので、総合評価が可能なのです。

このクライアントは、最初は「自分で作れば費用もタダだし」と考えて、事例を自作していました。しかし、反応が3倍違うという、この結果を見て、事例制作はカスタマワイズに外注することに方針を変更。

それ以後、「事例を19本作って年商2200万円増」という結果を残しました。行政書士の場合、年商1000万未満のところも多くあります。その中で、2200万円の【増】というのは驚異的な数字です

では、なぜ村中が作った事例は、なぜ3倍高い反応率を取れたのでしょうか。このクライアントが自分で作った事例と、村中が作った事例とはどこが違ったのでしょうか。

アピール文 vs 客商売文

その理由の一つとして村中が考えるのは、「このクライアントが自分で作った事例は、アピール文だったが、一方、村中が作った事例は、客商売文だったから」ということです。

企業が、広告宣伝をつくるとき、たいてい「アピール」をしようとします。この場合は、自分(企業)が伝えたいことを、自分が伝えたい形で、自分のメッセージとして書くという姿勢、つまり自画自賛の姿勢で書く文章になります。

一方、客商売文とは、企業が伝えたいことを、読者(=見込み客)が知りたいことに置き換えて、それを読者が受け取りやすいように書く文章のことです。

このような「客商売文」を書くには、まず読者(=見込み客)像を明らかにしなければいけません。

その作業が、「顧客プロファイリング」です。

この顧客プロファイリングを行うと、読者(=見込み客)の像が立体的に再構成でき、それをあたかも背中に背負える(しょえる)かのごとくになれます。

そうなると、理屈上は、読者(=見込み客)の気持ちになってインタビューし、その気持ちで原稿を書き、その気持ちでキャッチコピーが作れるので、結果として出来上がった事例は、見込み客がよく反応するものとなる、というわけです。

設計 vs 施工

家を建てる、ソフトウエアを作る、何かモノを作る。どんな場合でも「設計」が重要になります。事例の場合も同じです。「設計」がだいじ。

「村中さん、見込み客が反応する、いい事例を作ろうと思ったら、『鋭い質問力』とか、『読ませるライティング力』とか、『アピールする写真力』とか、そういうことが大事なんですよね!」と、聞かれることがよくあります。

もちろん、そういう力は重要なのですが、しかし敢えて言うならば、それらはすべて「施工」の技術なのですね。設計ではない。

顧客プロファイリングとは、事例制作の「設計」の技術です。村中が他の事例制作者に比べて最も優れているのは、この「設計」の部分です。

顧客プロファイリングとは具体的に何をするのか?

顧客プロファイリングは次のように行います。

  • 村中がお客様の会社にお伺いします。

  • 村中がいろいろ質問し、それにお答えいただき、それを元に構想を白板に書き込んでいきます。

  • 最終的な成果物は、「その会社の顧客事例を作るとしての、『理想的な章立て』」となります (章立てとは、最初に何を書いて、次に何を書いて…という、構成のことです。文章の設計図とは、章立て(構成)のことです。

  • その章立てに、お客様のOKをいただければ、顧客プロファイリングは完了です。
  • 時間は、「最長2時間」です。

  • お客様は、特に事前の準備をする必要はありません。

顧客プロファイリングの詳細

価格

  • 顧客プロファイリングの価格は、5万円(税別)です。

  • その後、村中に顧客事例制作の注文をいただいた場合は、その5万円は、事例制作費から差し引きます。

納品物
  • レポートなどの納品「物」はありません。「2時間のプロファイリングそのもの」がサービス提供物です。

  • プロファイリング内容のレポート(Word 2〜3ページ程度)が必要な場合は、オプションとして別途1万円(税別)が費用となります。

  • 上記のレポートオプションの1万円は、村中に顧客事例制作を注文した場合でも、金額は差し引かれません

参考情報:プロファイリングの内容

顧客プロファイリングの説明をするときに、村中は、頭の中で、次のようなことを考えています。
実際の質問は、このようなコムズカシイものではありません

1.準備
  ・ クライアント調査、商品調査、競合調査
  ・回答の予測、理想ストーリーの予測、理想証言の予測、理想写真の予測

2.訪問
  ・ 訪問準備、マインドセッティング、移動

3.導入
  ・ 挨拶、位置づけ確認、主導権の確立
  ・ 曖昧の排除、不快の可能性の予告

4.ヒアリング(スキル)
  ・ 無知の詫び、回答範囲の設定
  ・ 質問事項の一言表現、具体表現、意図説明
  ・ 予想の予告、仮説の提示
  ・ 仮説の当否確認、的中度の判定
  ・ 用語確認、一般用語か業界用語か、別の言いかえ
  ・ 分類提示、数値による確認
  ・ 最多レンジ、過去最大、過去最少の確認
  ・ 具体例の確認、排除の有無を確認
  ・ 二分法表現、偏り確認、概括
  ・ 五感描写、登場人物の行動ロジック、直接話法による表現
  ・ 納得度の伝達
  ・ 共通認識の確認

5.ヒアリング(項目)
  ・ 商品の一言表現
  ・ 4つのWを確認
  ・ 法人の場合。業種、規模、エリア、全社導入 or 部門導入、言い出しっぺの確認、
  ・ 個人の場合。年齢、性別、エリア、感性、思考、こだわり、年収の確認
  ・ 意外な買い手の確認
  ・ 買い手の動機の確認。どんな場面で買いたくなるか。
  ・ 御利益の確認。必然購買か、欲求購買か。
  ・ 個人:五感のどれに訴えるかの確認
  ・ 法人:売上げ増、コスト減、リスク減のどれに貢献するか。
  ・ 一生に一度購買か、リピート購買か
  ・ 保守はあるか
  ・ 財政権者と決定権者は同一人物か
  ・ 自発購買か、強制購買か
  ・ 自動購買か、他動購買か
  ・ 部材購買か、単体購買か
  ・ 予算、価格、単位、単価、発注数、受注額の確認
  ・ 顧客の購買動線の確認
  ・ 行動、相談相手、解決策調査方法、不安要因の確認
  ・ 見える競合と見えない競合の確認
  ・ 競合に勝ってるところ3つ
  ・ 営業上の課題、これから誰に売りたいか
  ・ 事例の使用方法の確認
  ・ 「理想のストーリー」の確認
  ・ 刷り込み効果、ハードル下げ効果の確認
  ・ ストーリー化
  ・ 現実性、五感、感情、思考、行動による描写
  ・ ストーリーの妥当性チェック
  ・ 理想顧客の描写。クチコミ情景再現
  ・ 読者(見込み客)の理想の入り口と理想の出口の描写

6.提案
  ・ 理想の入り口と出口についての合意形成
  ・ 理想証言の描写
  ・ 理想証言を引き出す質問の具体化
  ・ 理想写真の具体化
  ・ キャッチフレーズ作成